顔見世@南座

 
 

歌舞伎は江戸時代のニュースでドラマでワイドショーでお笑い。オペラより劇場や衣装は大人しいかな。お笑いの要素が多くて、すっきり楽しめた。


よかったのは、仁左衛門玉三郎

「お祭り」の仁左衛門は、遠くからでも一目でわかる、いい男っぷり。華やかでキレのある踊りを見せてくれた。
「封印切」でお茶屋の女主人を演じた玉三郎は、見事なまでに女。歩く後ろ姿は、えも言われぬ美しさ。

「一條大蔵譚」での、菊五郎のバカ殿と、息子の菊之助の女芸者の踊りもよかったな。菊五郎は、「パイレイーツ・オブ・カリビアン」のジョニー・デップと、志村けんのバカ殿を、かけ合わせた感じ。菊之助の踊り見てたら、腕をすっと前に出す仕草一つでも美しかった。歌舞伎の型の強さだな。

あ、あと、「封印切」の仁左衛門は、主人公をなじる男役で、ねちねちしてておもしろかった。