佐藤雅彦「"これも自分と認めざるをえない"展」@21_21 design sight

人の属性をテーマにした展覧会。

  • 「Exactitudes」アーリ・フェルスラウス,エリー・アウテンブルーク

「ヒスパニックのゲイ」「シティガール」など、人をカテゴライズして、そのポートレイト写真を並べたもの。本人がどうかは関係ない。まわりの人からの印象て、このくらいものなんやなあ。

部屋の椅子に座ると、前のスクリーンには劇場の客席が映っている。しばらくすると、スクリーンの中の客席に人が入ってきた。ぼうっと眺めていたら、その中の一人が、私だった。
外から見た私、後ろから見た私って、こうなんや、ふうん、と思うくらいで、意外と自分には関心がいかないんやなあ。

部屋に入ると、洗面所と水槽がある。洗面所の鏡をのぞき込むと、あ、自分が映ってない! あれ、うーん、でもまあそんなこともあるよね。
もう少し見ていると、あ、鏡の中の水槽には金魚がいる! あれ、あれ、こっちの水槽には金魚いないのに、なんで? 振り返っては水槽を見、次は鏡をのぞき込み、と繰り返してた。
自分のことより、金魚のこと。


自分の属性なんて、意外とどうでもいいものなんだなあ。外から見たらこうだよ、よりも、自分がどう感じるかの方が、ずうっとおもしろいね。
いつもこの感覚でいたい。