「液晶絵画 still/motion」 @国立国際美術館

Bill Viola 「プールの反転」
水や火の形や光や動きをつかまえて見せてくれるのが上手な人だと思います。これは、水面を境界として、世界のとらえ方を示した作品。結末は、予定調和と予想外の間にありました。

Brian Eno 「thursday afternoon」
とても印象的なのが、髪の毛がたゆたうシーン。十分ほど続く、官能的な映像。大きな動きがあるわけではなく、絵画に近いように思えるけど、絵画に近いpicture(絵と写真の間の意味)が動いているからこそ、時間の存在が際立つと思います。その意味で音楽も有効。yと海に潜った時を思い出しました。

Qiu Anxiong 「新山海経・二」
今回の最大の収穫。動く水墨画。墨の濃淡で白を描いてはります。惜しむらくは、絵の切り貼り、絵へのズームの感じが残ること。音楽も素敵でした。