万年筆


フランスのブランドWatermanの万年筆Audace。今ではもう販売されていなくて、これは人からいただいたもの。


神戸・元町の万年筆屋さんに伺う。

ペン先を見てもらったところ、「ペン先が傾いてますね、左利きならちょうどいいのだけれど、逆でしたね。ペン先作りは、最後は人が仕上げるから、個体差があるんですよね」とのこと。
書きやすいように、調整してもらった。ルーペで見て、グラインダで削り、紙ヤスリで削り、書いてみて、ルーペで見て、、、を繰り返すこと15分ほど。ペン先からインクがなめらかに出るようになり、書いていて気持ちがいい。

万年筆の仕組みを教えていただいた。万年筆では、インクが出た分だけ空気が入る。これは、ペン芯が二階建て構造になっていて、上の穴を空気が、下の穴をインクが通るから。流れ出たインクはペン先にホールドされる。ペン先が紙に当たると、切り割りが開かれる。そして、切り割りの両側が紙にあたると、インクが紙に流れ出る。

ペン先は金でできていることが多く、ペン先の先端はイリジウムなんだそう。ちなみに、Audaceのペン先はステンレスだから、硬いみたい。

コンバータとインクを購入。インクはPilotの色彩雫(いろしずく)の月夜。ブルーブラックより少し緑がかっていて、緑青とブルーブラックの間くらい。色彩雫で一番人気なんだそう。教えていただいた入れ方は次のとおり。
胴軸を外す。コンバータのお尻のつまみを廻して、空気を追い出す。ペン芯の先くらいまでをインクにつける(ペン先がインク瓶の底に当たらないよう注意)。つまみを廻して、インクを吸い上げる。インクを一滴戻す。胴軸をつける。ペン芯を拭く。ペン先はそっと拭く。

そして、万年筆の試し書き。Perikan(Germany)のM400、Parker(UK)のソネット、Pilot(Japan)のカスタムレガンス。Perikanはなめらかで柔らかくて気持ちいい。ただ、字が太いな。書き心地が良いのと書きやすいのは違いますよ、とも言われた。Parkerのピンクゴールドのは、きれいだな。少し硬い書き心地。ちょっと重たく感じる。PilotはParkerと似てるかな。


書くという感覚は気持ちがいいね。