Kazuo Ishiguro "Never Let Me Go"

Never Let Me Go

Never Let Me Go

一人称で語られる、小さな思い出たち。
説明がないままに進んでいくけれど、時折のフレーズから少しずつ物語が見えてくる。
読んでいるときは、物語の続きが気になったり、こまやかな心の描写が心地よかったり。
そして読み終わると、全体の雰囲気というのか、その人の"Life"がふわっと心に向かってくる。
不思議な触感の、良質な小説。