大舩真言 "Voyage Intérieur" @ gallery サラ

静かな絵。見ていると、海のように少しずつ印象が変わっていく。
引き込まれるような、遠いような、こわいような、おだやかなような。


大舩さんが来てはったので、お茶を飲みながらお話。
なにを思って、どんなふうに、描いているのか。
おだやかに語ってはるこの人から、あの深い作品が出てくるんやなあ。


そして、ニカワの話。
日本画の岩絵の具を貼付けるニカワ、動物の皮や骨を煮出して、その煮こごり(コラーゲン)を乾燥させたもの。
日本で一軒だけ作っていたと聞き知っていたけれど、そこがやめはったそう。
なので、奈良の炭屋さんが作ったり(ニカワは炭作りにも使われる)、大学の先生が作ったりして、続けられている。
日本画で表したいものがあるならば、表したい人がいるならば、その道具作りも続けられますように。



尺取り虫、はっけん!