「井田照一 版の思考・間の思索」@京都市美術館


きっかけは、ときめくこと。
大事なのは、感じることと作ること。


作ることは細かいことも多くて、それは体で身につけるもの。
感じたものをどんな形で表すか、その変換がその人のセンス。


心で感じて、体で作る。
作る技を体が持ってると、心が感じたものは、それを通じて現れる。


体は、できれば無理なく動けるように、ものを作り続けて、体の筋肉を作り上げて行く。
筋肉っていうのは、自然にそう動けるようにするための、体の仕組み。


そうやってできた体、体によって人は外の世界を感じる。
そのあたりが心と呼ばれるみたい。


体があって心があって、心が感じて体が作って、それが統合されたのが、その人。


井田さんの作品を見てみる。
きらきら、ひらひら、どろどろ、おちる、はかない。
じっと見たら、それは違う感覚のような、少し遠くにあるような感じ。
でも、たしかにある。


いろんなものを見て、感じて、作ってきた人だな。