直島の家プロジェクト


客間の崖の絵。力強いものも柔らかいものも、墨でそこに描き上げられている。日本画はこんなにも強いんだ。

そして、蔵の滝の絵。自然光のぼんやりとした明るさの中で、こわいほどの力を持った絵。流れる水、水しぶき、水面の輝き。絵は蔵の三面にわたって置かれている。その形も作品になるんだな。

絵の前には磨かれた板の間、これが滝壺。その水は、蔵の穴から外へ出て、石橋の下をくぐって、すぐ近くにある海へと流れ出るそう。

ちなみに、この家に住んではったのが、石橋さん。ふふふ。

家は黒い板でできていた。板を炭化させてその上に墨を塗った、墨板と呼ばれる建材で、海の潮風から家を守るための方法なんだそう。まわりの家も、墨板で作られていて、お庭もしっかり手入れされていたよ。


木彫りの椿。岩絵の具で着色された、薄い花びらがきれい。庭には五色椿が植わっていて、2月には木彫りのと同じ椿が咲くそう。

木彫りの竹。本当の竹と見比べても、わからないほどの竹っぷり。

昔、島の人が碁会所として使っていた場所に、新しく建物をつくったところ。


昔の歯医者さん、空き家になってたのを改装。中の青い絵が好き。その空間が楽しいね。


住宅の間にある銭湯。地元の人も入ってはって、日常になじんでる。浴室のタイルや手洗い場なんかの陶器が好き。青い絵がいいんだよ。

コラージュのところよりも、テキスタイルや壁画の感覚がとても好きなアーティスト。

一人で十五分間、見せてもらった。透明な玉だったり、よく見ると見えるもの、がある空間。


あとの3つは、8年ほど前に一度見ているもの。

  • 南寺(James Turrel)


前回は、光がなかなか見えなくて、真っ暗闇への畏怖と、光が見えたときの感動だけを覚えていた。

今回は、なぜかすっと見えた。近づいて、その空間をさわるのがおもしろかった。作品の意図は、きっとこっちやね。。

 
島の小高い丘へ。直島八幡神社でお祈りした。

  • 角屋(宮島達男)


縁側で猫がひなたぼっこしてたよ。


瀬戸内芸術祭も楽しかったけれど、あのときは時刻表とにらめっこで大急ぎでまわった。今回は、船も来たし行こうかな、というのんびりペース。冬でお天気がよくて空が澄んでて、とても気持ちがよかったよ。