直島の地中美術館

 
直島は強い風、海の側では歩くのも大変なほど。大きな波が太陽に照らされて、波模様がきれいだった。

  • Claude Monet "睡蓮の池"

広い絵やね。遠くから見る絵。ぼんやりと淡く、花と池の姿を伝える。自然の光の中で見るモネ。ずっと見ていられる。

  • Walter de Maria "Time/Timeless/No Time"

一人で空間に入る。中央の球を眺めながら、階段を上がり、上にある彫刻を見る。振り返ると、球がとても大きな存在に見えた。不思議な経験。

  • James Turrel "Open Field"

違う空間がそこにある。青くて霧に包まれた空間。その青の空間に入る。はじめにいた橙の空間と、すっと切り離されている。何もないのに霧に見える。不思議な質感。

  • James turrel "Open Sky" Night Program

夕方、日が傾きはじめた頃の、少しざらりとした青い空。次第に全体に雲がかかったような青になる。そこから深い青、夕方と夜の間に落ち込んだような青へ。青は黒みを帯びてくる。そのまま待っていると、漆黒の闇。新月に近い夜、星が輝きはじめる瞬間を初めて見た。

隅から見上げた空は菱形。遠くにある空が、そこに張りついたような不思議な距離感覚。日が落ちたあと、照明は淡く濃く、赤み青みと色を変える。

風の音、揺れ動く木々の音、波立つ海の音。ざわざわとした外の気配。

世界の大きなものを見た。