屋久島

まずは宮之浦岳へ。水も木も、豊かで力強い山だなあ。


 

南側は、湿原や湧き水から始まる水の山。


頂上の標高は1900m。近づくにつれ、不思議な形の岩があちらこちらに見られる。花崗岩が浸食されたり割れたりして、今の景色になったそう。


 

北側へ降りると、今度は屋久杉の山。

力強い。太い枝を何本も、横に大きく広げている。幹はすくっとまっすぐ。野生の強さなんだなあ。力強くて、とても美しい。


 

白谷雲水峡は苔の森。

大きな木が林立して、森の中はしっとりと薄暗い。でも、大きな杉が倒れたり切られたりすると、そこは日の光が差し込む明るい空間になる。古い杉の上には、新しい杉の種が育つ。そのうち、新しい杉が大きくなって、明るい空間はまた閉じられる。これが数百年の単位で繰り返されている。

古株の上に、いくつもの植物が共生している。同じくらいの年代の木でも、絡み合って、くっついて、生きている。生存競争なのか、共存なのか。なにがなんだかわからないくらい、ごちゃごちゃとしたこの森が、とても心地よい。

沖縄とは、人も海もずいぶん違うんだなあ。


  

一湊珈琲焙煎所がよかったよ。こじんまりとした店構え、内装のモダンさ、素朴なテラス、本と音楽と写真の好み、濃い緑の風景、どれも好き。
でも一番は、珈琲がおいしいこと。こんな香り高い珈琲が飲めるんだなあ。



いその香りというお寿司屋さんは、おいしいし活気があるし、いいお店だよ。カメノテという貝(正しくは甲殻類)がおいしかった。トビウオのつき揚げ(さつま揚げの屋久島版)もおいしかった。首折れサバのお刺身(甘いお醤油でいただく)も、こりっとした食感がよかったな。


屋久島で、力をもらってきました。