ヘルボーイ

いい映画でした。I just can't smile without you.

漫画が原作のアクション映画。敵はいっぱいだし、戦うシーンあるし、襲われるシーンも怖い。目をつぶりながら見てた。でも、画面の中の色の構成や、ものの立体感の作り方が、とても素敵。ロングカットで綺麗にまわしてはる。ドアを開くシーンが楽しみになる映画。深紅のカーペットと異形のもの、黄色味がかった白髪に青のワンピース。ぜんまいの上で戦うシーンは、剣の動きやコートがはためく様子がO踊りみたいだった。

Golden Armyから連想するのは、ナウシカの兵隊。ロボットを、人間⇔機械の軸で考えると、日本では人間寄り、西洋では機械寄りて言うけど、この映画でもそれを感じた。あと、異形の者の扱いも。日本では神様が人間みたいに泣いたり怒ったりしてるし、鬼太郎も人間の側なんだろうけど、ヘルボーイはちょっと迷ってる。大きな苔の生き物を倒すと、そこから植物が広がりだす。人間は怒って石を投げる。主人公への自己投影も、混乱した人間への小さな共感もあって、この辺から映画を離れて妄想へ。。。

なんてなときに、歌のシーン。I just can't smile without you. ちょっと言葉では言えない。同じ気持ちになりました。