音楽映画

◎「ベルリンフィル
ベルリンフィルのアジアツアーを追いかけた映画。
イントロは、飛行機の轟音にオーケストラの音を重ねた音楽。秀逸。この映画、街の音を含めた音楽が楽しい。もちろんベルリンフィルもいい。
オーケストラは大きな楽器みたい。毎回音色が変わるのが楽しい。音が始まる時、一人ひとりの音の始まるタイミングがちょっと、本当にちょっとだけ、ずれる。それがザワザワっとさざなみみたい聴こえる。そして、一人ひとりの音量が変われば、音色も変わる。毎回違う、同じにはならない。そういう感じがずっと続く。DTMでも50トラックって多いほうだと思うけど、オケは100人以上いるから、表現がさらに豊か。
クラシック音楽が、かっちりした形の中に入りやすいのも、わかる気がする。100人の楽器をまとめるための、壮大な理論ができてて、それを使ったら作りやすいんだろうな。そもそも、人が聴いて気持ちが良いという感覚を集めてるんだろうから、安心する流れになる。型通りでちょっと退屈、という気持ちがわからんでもないけど、例えば、この映画に出てくるアデスの現代音楽は、そういう枠から離れて、でもオーケストラの良さは伝わってきて、素晴らしい。

サイモン・ラットが指揮をしている姿が好き。音楽への愛にあふれた表情、厳しさを柔らかく包み込んだ風貌。もう一回見たいな。

◎「Rolling Stones / Shine A Light」
ストーンズのライブ映画。豪奢な劇場と、ミック・ジャガーのシワクチャの笑顔と、メンバーの表情を見るのが楽しかった。ロック音楽は、なじみうすいな。

◎「40歳問題」
大沢伸一桜井秀俊真心ブラザーズ)、浜崎貴司Flying Kids)。40代のミュージシャン3人が曲を作る。大沢伸一が「俺は音楽にかけてるから」というシーンが良かった。